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写意画・無根樹100首-第85首#539

¥85,000 (税込)

この作品は、作者によってオリジナルに描かれたCGグラフィックによる写意画を、木枠の専用キャンバス地にUVインクを高品質に吹きつけて、絵画に相当するような質感にプリントしたキャンバス作品です。このキャンバス作品が本写意画の一点物の原画となります。絵には作者の直筆サインと、キャンバス地裏にはシリアル番号が記載され、「原画証明書」が付属します。詳しくはメニューから「仕様・一点だけの絵」をお読みください。
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・メニューから、「写意画について」、「仕様・一点だけの絵」、「キャンバスサイズ」のご案内をよくお読みください。・掲載画像は作者がオリジナルで描いたCG画像のサムネイルです。本作品は、このオリジナルのCG画像をキャンバス作品に仕上げており、実際の作品の質感は、キャンバス地に描かれた絵画様になります。色味もできる限りオリジナルのCG画像に忠実に仕上げていますが、掲載画像の色味と異なる場合があります。また、掲載画像もモニター環境により実際の色味と異なる場合がありますので、ご了承ください。・本商品は一点物のため、返品・交換はお受けしておりません。あらかじめご了承の上、ご注文ください。・国内への配送料は全地域無料です。ご注文からお届けまで、1週間から2週間程度のお時間を頂いています。海外への配送については国際配送料が必要です。メニューより「配送について」を詳しくお読みください。

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商品コード: 100-085539 カテゴリー: , ,
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 無根樹の詩には、天地との調和、陰陽の循環、無限の可能性を秘めた「根源的な力」が表現されています。
 この絵は、中国の武当山に代々伝統的に伝わってきた、符図として観念を写意した写意画で、行気(ぎょうき=気の流れ)によって、観念化された意が画面に宿る技法にて描きます。
 道(タオ)の世界には、「符図(ふず)」と呼ばれる霊的・象徴的な図像があります。
 これは一種の呪符でありながらも、単なる宗教道具にとどまらず、写意的に描かれた霊的絵画で、観る者の精神面に直接働きかける精神感応的な美術としての力を持っています。
 そのため、古来より多くの人々が、不老長寿、健康、吉祥、家庭の調和などを願い、こうした道家的写意画や符図を自宅や書斎、寝室に飾ってきたのです。絵を見ることは、単に美を愛でるのではなく、生活に「道」の気配を招き入れ、心身を調律するための行いとされていました。
 このように写意画は、単なる絵画表現にとどまらず、人の精神・生活・宇宙との調和を媒介する芸術です。
 この写意画は、「目で見るもの」ではなく「心で感じるもの」です。
 それは道(タオ)と通じ、自然の気と共鳴し、観る者の内面を静かに動かす力を持ちます。
 符図や写意画は、古より今に至るまで、”人の魂に語りかける「霊なる絵」”として息づいているのです。
 下記にこの写意画の意となる「哲理詩」無根樹の原文と、現代日本語訳とその解釈を添えておきましたので、是非お読みください。
 ※無根樹の作者「張三丰(1247年〜?)」は、太極拳を確立した人物としても有名で、太極拳にもこの無根樹を適用しました。補足として、武当山に伝わってきた太極拳との関連解釈も記載しておきました。

無根樹・第85首

原文

無根樹,花正清,氣通周天意自明。陰陽出入無罣礙,太極養神日月平。

現代日本語

根のない木に、澄んだ花が咲く。
気は全身を巡り、意は自然に明らかとなる。
陰と陽の出入りには一切の滞りがなく、
太極は精神を養い、天地は日月のごとく安らかに調和する。

解釈

この詩は、「気と意の調和」および「太極を通した心身の平安」を説いています。
清らかに咲く花は、内面的な純粋さと静けさを象徴し、気の運行・意の明晰さ、さらには心身の安定と宇宙的調和を表現しています。
【1】無根樹,花正清(むこんじゅ はなまさにきよし)
 根を持たぬ木に咲いた清らかな花は、執着のない心の美しさを表しています。それは物にとらわれない精神の静けさであり、澄んだ気を宿す象徴です。
【2】氣通周天意自明(き しゅうてんにかよいて こころおのずからあきらか)
 気が身体全体を巡ることで、意が冴えわたり自然と明瞭になる。これは内功の完成によって得られる悟りに近い状態を指します。
【3】陰陽出入無罣礙(いんよう しゅつにゅうして けげなし)
 陰と陽の出入りが滞ることなくスムーズに行われている様は、虚実転換の極致を表しています。何の引っかかりもないということは、完全な調和と流れを意味します。
【4】太極養神日月平(たいきょくは しんをやしない じつげつたいらかなり)
 太極は精神を養い、天地の運行のようにバランスを保つ。この句は、太極が精神世界に平穏と秩序をもたらすことを伝えています。

太極拳との関連解釈

第85首は、太極拳の「神・気・精」の三位一体と、それによって得られる内外の調和を表しています。
【1】無根樹,花正清:澄みきった精神の体現
 太極拳の修練は、外見の動作以上に内面の清らかさを磨く行為です。澄んだ花は、気が滞りなく流れている証であり、柔らかくも揺るがぬ心身を象徴します。
【2】氣通周天意自明:気の巡りが意を清める
 全身を気がめぐる「小周天・大周天」は、太極拳での自然呼吸・無為の動作によって自然に開かれていきます。意はこれによって冴え、動きにも曇りがなくなります。
【3】陰陽出入無罣礙:完璧な虚実転換
 陰陽の出入り(攻防の転換)が滞りなく、何の抵抗もなく流れるように行われる状態は、熟練者の太極拳の動作そのものです。神・気・精が完全に一致した境地です。
【4】太極養神日月平:天地と一体となる修養
 太極拳の修練は単なる肉体的運動ではなく、「神」(純粋な自然心)を養う道でもあります。それによって心身が整い、自然のように安定して動じなくなります。

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