, ,

写意画・無根樹100首-第79首#437

¥85,000 (税込)

この作品は、作者によってオリジナルに描かれたCGグラフィックによる写意画を、木枠の専用キャンバス地にUVインクを高品質に吹きつけて、絵画に相当するような質感にプリントしたキャンバス作品です。このキャンバス作品が本写意画の一点物の原画となります。絵には作者の直筆サインと、キャンバス地裏にはシリアル番号が記載され、「原画証明書」が付属します。詳しくはメニューから「仕様・一点だけの絵」をお読みください。
▶キャンパスサイズは下記よりご指定ください。
※ご購入前にご確認ください
・メニューから、「写意画について」、「仕様・一点だけの絵」、「キャンバスサイズ」のご案内をよくお読みください。・掲載画像は作者がオリジナルで描いたCG画像のサムネイルです。本作品は、このオリジナルのCG画像をキャンバス作品に仕上げており、実際の作品の質感は、キャンバス地に描かれた絵画様になります。色味もできる限りオリジナルのCG画像に忠実に仕上げていますが、掲載画像の色味と異なる場合があります。また、掲載画像もモニター環境により実際の色味と異なる場合がありますので、ご了承ください。・本商品は一点物のため、返品・交換はお受けしておりません。あらかじめご了承の上、ご注文ください。・国内への配送料は全地域無料です。ご注文からお届けまで、1週間から2週間程度のお時間を頂いています。海外への配送については国際配送料が必要です。メニューより「配送について」を詳しくお読みください。

この絵はこの1点限りの販売です。

有効: 在庫1個

商品コード: 100-079437 カテゴリー: , ,
共有

 無根樹の詩には、天地との調和、陰陽の循環、無限の可能性を秘めた「根源的な力」が表現されています。
 この絵は、中国の武当山に代々伝統的に伝わってきた、符図として観念を写意した写意画で、行気(ぎょうき=気の流れ)によって、観念化された意が画面に宿る技法にて描きます。
 道(タオ)の世界には、「符図(ふず)」と呼ばれる霊的・象徴的な図像があります。
 これは一種の呪符でありながらも、単なる宗教道具にとどまらず、写意的に描かれた霊的絵画で、観る者の精神面に直接働きかける精神感応的な美術としての力を持っています。
 そのため、古来より多くの人々が、不老長寿、健康、吉祥、家庭の調和などを願い、こうした道家的写意画や符図を自宅や書斎、寝室に飾ってきたのです。絵を見ることは、単に美を愛でるのではなく、生活に「道」の気配を招き入れ、心身を調律するための行いとされていました。
 このように写意画は、単なる絵画表現にとどまらず、人の精神・生活・宇宙との調和を媒介する芸術です。
 この写意画は、「目で見るもの」ではなく「心で感じるもの」です。
 それは道(タオ)と通じ、自然の気と共鳴し、観る者の内面を静かに動かす力を持ちます。
 符図や写意画は、古より今に至るまで、”人の魂に語りかける「霊なる絵」”として息づいているのです。
 下記にこの写意画の意となる「哲理詩」無根樹の原文と、現代日本語訳とその解釈を添えておきましたので、是非お読みください。
 ※無根樹の作者「張三丰(1247年〜?)」は、太極拳を確立した人物としても有名で、太極拳にもこの無根樹を適用しました。補足として、武当山に伝わってきた太極拳との関連解釈も記載しておきました。

無根樹・第79首

原文

無根樹,花正繁,氣貫丹田動自然。陰陽變化隨念起,太極運行無限寬。

現代日本語

根のない木に、花は繁く咲いている。
気が丹田を貫き、動きは自然に現れる。
陰と陽の変化は心の念に応じて起こり、
太極の運行は限りなく広がっていく。

解釈

この詩は、「内から湧き出る自然な力」と「念に応じた太極の広がり」を語っています。
無根樹に繁く咲く花は、内功が満ちて外に現れる様子を示し、深層にある流動と拡がりの世界を表しています。
【1】無根樹,花正繁(むこんじゅ はなまさにしげし)
 根のない木に、たくさんの花が咲き誇る。これは表面的には不安定な環境でも、内なる気が満ちれば、豊かな表現が可能であることを示しています。
【2】氣貫丹田動自然(きたんでんをつらぬき うごきしぜんなり)
 気が丹田に集中し、そこから自然な動きが生まれる。意識で動かすのではなく、気の流れによって動作が導かれるという「動作自然発生」の核心です。
【3】陰陽變化隨念起(いんようへんかは ねんにしたがいておこる)
 陰陽の変化は、外的要因でなく心の働き(意)によって起こる。内なる想い(存想)が動きを変え、形を変えるという「以意導氣」の哲学です。
【4】太極運行無限寬(たいきょくうんこう むげんにひろし)
 太極の運行は空間にも心にも限りがなく、円環のごとく無限に広がる。これは「無限循環」や「圓轉自如」の概念を語っています。

太極拳との関連解釈

第79首は、太極拳の「内功の発動と意による変化」「無限に拡がる動作の自由性」を示しています。
【1】無根樹,花正繁:内功が生み出す豊かな表現
 太極拳では、外見の派手さよりも内なる気の充実が重要とされます。内功が満ちると、動作や気の表現も自然と繁く、豊かになります。
【2】氣貫丹田動自然:丹田を中心とした気の動き
 丹田は気の中心。そこを起点として気が全身に巡り、力まずとも動きが自然に現れる。これは「気動身随(氣により身が従う)」の実践です。
【3】陰陽變化隨念起:意による変化の導き
 太極拳では形だけでなく「意」が重要。意が陰陽の変化を呼び起こし、それが動きや技の形となって現れます。まさに「心動形随」です。
【4】太極運行無限寬:無限に拡がる太極の力
 太極拳はひとつの型に収まらず、自由自在に広がっていきます。型の内に円があり、円の内に無限がある。天地を満たす太極の力がここにあります。

お買い物カゴ
上部へスクロール