, ,

写意画・無根樹100首-第47首#501

¥85,000 (税込)

この作品は、作者によってオリジナルに描かれたCGグラフィックによる写意画を、木枠の専用キャンバス地にUVインクを高品質に吹きつけて、絵画に相当するような質感にプリントしたキャンバス作品です。このキャンバス作品が本写意画の一点物の原画となります。絵には作者の直筆サインと、キャンバス地裏にはシリアル番号が記載され、「原画証明書」が付属します。詳しくはメニューから「仕様・一点だけの絵」をお読みください。
▶キャンパスサイズは下記よりご指定ください。
※ご購入前にご確認ください
・メニューから、「写意画について」、「仕様・一点だけの絵」、「キャンバスサイズ」のご案内をよくお読みください。・掲載画像は作者がオリジナルで描いたCG画像のサムネイルです。本作品は、このオリジナルのCG画像をキャンバス作品に仕上げており、実際の作品の質感は、キャンバス地に描かれた絵画様になります。色味もできる限りオリジナルのCG画像に忠実に仕上げていますが、掲載画像の色味と異なる場合があります。また、掲載画像もモニター環境により実際の色味と異なる場合がありますので、ご了承ください。・本商品は一点物のため、返品・交換はお受けしておりません。あらかじめご了承の上、ご注文ください。・国内への配送料は全地域無料です。ご注文からお届けまで、1週間から2週間程度のお時間を頂いています。海外への配送については国際配送料が必要です。メニューより「配送について」を詳しくお読みください。

この絵はこの1点限りの販売です。

有効: 在庫1個

商品コード: 100-047501 カテゴリー: , ,
共有

 無根樹の詩には、天地との調和、陰陽の循環、無限の可能性を秘めた「根源的な力」が表現されています。
 この絵は、中国の武当山に代々伝統的に伝わってきた、符図として観念を写意した写意画で、行気(ぎょうき=気の流れ)によって、観念化された意が画面に宿る技法にて描きます。
 道(タオ)の世界には、「符図(ふず)」と呼ばれる霊的・象徴的な図像があります。
 これは一種の呪符でありながらも、単なる宗教道具にとどまらず、写意的に描かれた霊的絵画で、観る者の精神面に直接働きかける精神感応的な美術としての力を持っています。
 そのため、古来より多くの人々が、不老長寿、健康、吉祥、家庭の調和などを願い、こうした道家的写意画や符図を自宅や書斎、寝室に飾ってきたのです。絵を見ることは、単に美を愛でるのではなく、生活に「道」の気配を招き入れ、心身を調律するための行いとされていました。
 このように写意画は、単なる絵画表現にとどまらず、人の精神・生活・宇宙との調和を媒介する芸術です。
 この写意画は、「目で見るもの」ではなく「心で感じるもの」です。
 それは道(タオ)と通じ、自然の気と共鳴し、観る者の内面を静かに動かす力を持ちます。
 符図や写意画は、古より今に至るまで、”人の魂に語りかける「霊なる絵」”として息づいているのです。
 下記にこの写意画の意となる「哲理詩」無根樹の原文と、現代日本語訳とその解釈を添えておきましたので、是非お読みください。
 ※無根樹の作者「張三丰(1247年〜?)」は、太極拳を確立した人物としても有名で、太極拳にもこの無根樹を適用しました。補足として、武当山に伝わってきた太極拳との関連解釈も記載しておきました。

無根樹・第47首

原文

無根樹,花正南,火焰煉心,光明照道。氣升如炎,神融無礙,真如不動,行者自安。

現代日本語

根のない木に、花は南を向いて咲く。
火のような熱が心を鍛え、光が道を照らす。
気は炎のように上昇し、精神は妨げなく融け合う。
真理は動かず、行者はそこに安らぎを得る。

解釈

この詩は、「情熱による心の修練」「気の上昇」「精神の融合」「不動の真理と安らぎ」をテーマにしています。
【1】無根樹,花正南(むこんじゅ はなまさにみなみなり)
 南は「火」「明」「心」に通じ、情熱や精神性を象徴。根なき木であっても、南に向かって咲く花は、精神の成熟と開放を表します。
【2】火焰煉心,光明照道(かえんこころをねり こうみょうみちをてらす)
 火が心を精錬し、明るさが道を示す。無為の情熱が心を溶かして練り上げていき、その光が道を明るく照らすという表現です。純粋な情熱が道の熱源となります。
【3】氣升如炎,神融無礙(きはほのおのごとくのぼり しんはさまたげなくとけあう)
 気は炎のように上昇し、精神は自然と他と調和して妨げがなくなる。
【4】真如不動,行者自安(しんにょうごとくうごかず ぎょうじゃおのずからやすんず)
 真理は変わらず存在し、それを知る修練者の心には安らぎがある。無常の中でも不動の理に触れた者の境地を描いています。

太極拳との関連解釈

第47首は、太極拳修養における「内功の発熱・気の上昇」「心の精錬」「精神統一」「安定した境地」の深まりを示します。
【1】無根樹,花正南:精神性の開花と陽の完成
 南は陽・火・成熟の象徴。修練を重ね、陽のエネルギーが極まり精神が開かれる段階。太極拳では「神明自照」の境地。
【2】火焰煉心,光明照道:心を鍛える情熱と悟りの光
 情熱に燃えさかる中でこそ、心は錬成される。これは型を繰り返す過程における心の洗練と、そこから得られる道への明察です。
【3】氣升如炎,神融無礙:気と神の上昇と融合
 神・気・精が一体となることで、内気は上昇し、精神は大いなるものと調和する。太極拳における心気合一の表現でもあります。
【4】真如不動,行者自安:理に従えば心は安らぐ
 動きの中にある「静」、変化の中の「不動」。本質に達した者は心が乱れず、どんな状況にも安らぎを見出します。

お買い物カゴ
上部へスクロール