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写意画・無根樹100首-第42首#534

¥85,000 (税込)

この作品は、作者によってオリジナルに描かれたCGグラフィックによる写意画を、木枠の専用キャンバス地にUVインクを高品質に吹きつけて、絵画に相当するような質感にプリントしたキャンバス作品です。このキャンバス作品が本写意画の一点物の原画となります。絵には作者の直筆サインと、キャンバス地裏にはシリアル番号が記載され、「原画証明書」が付属します。詳しくはメニューから「仕様・一点だけの絵」をお読みください。
▶キャンパスサイズは下記よりご指定ください。
※ご購入前にご確認ください
・メニューから、「写意画について」、「仕様・一点だけの絵」、「キャンバスサイズ」のご案内をよくお読みください。・掲載画像は作者がオリジナルで描いたCG画像のサムネイルです。本作品は、このオリジナルのCG画像をキャンバス作品に仕上げており、実際の作品の質感は、キャンバス地に描かれた絵画様になります。色味もできる限りオリジナルのCG画像に忠実に仕上げていますが、掲載画像の色味と異なる場合があります。また、掲載画像もモニター環境により実際の色味と異なる場合がありますので、ご了承ください。・本商品は一点物のため、返品・交換はお受けしておりません。あらかじめご了承の上、ご注文ください。・国内への配送料は全地域無料です。ご注文からお届けまで、1週間から2週間程度のお時間を頂いています。海外への配送については国際配送料が必要です。メニューより「配送について」を詳しくお読みください。

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商品コード: 100-042534 カテゴリー: , ,
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 無根樹の詩には、天地との調和、陰陽の循環、無限の可能性を秘めた「根源的な力」が表現されています。
 この絵は、中国の武当山に代々伝統的に伝わってきた、符図として観念を写意した写意画で、行気(ぎょうき=気の流れ)によって、観念化された意が画面に宿る技法にて描きます。
 道(タオ)の世界には、「符図(ふず)」と呼ばれる霊的・象徴的な図像があります。
 これは一種の呪符でありながらも、単なる宗教道具にとどまらず、写意的に描かれた霊的絵画で、観る者の精神面に直接働きかける精神感応的な美術としての力を持っています。
 そのため、古来より多くの人々が、不老長寿、健康、吉祥、家庭の調和などを願い、こうした道家的写意画や符図を自宅や書斎、寝室に飾ってきたのです。絵を見ることは、単に美を愛でるのではなく、生活に「道」の気配を招き入れ、心身を調律するための行いとされていました。
 このように写意画は、単なる絵画表現にとどまらず、人の精神・生活・宇宙との調和を媒介する芸術です。
 この写意画は、「目で見るもの」ではなく「心で感じるもの」です。
 それは道(タオ)と通じ、自然の気と共鳴し、観る者の内面を静かに動かす力を持ちます。
 符図や写意画は、古より今に至るまで、”人の魂に語りかける「霊なる絵」”として息づいているのです。
 下記にこの写意画の意となる「哲理詩」無根樹の原文と、現代日本語訳とその解釈を添えておきましたので、是非お読みください。
 ※無根樹の作者「張三丰(1247年〜?)」は、太極拳を確立した人物としても有名で、太極拳にもこの無根樹を適用しました。補足として、武当山に伝わってきた太極拳との関連解釈も記載しておきました。

無根樹・第42首

原文

無根樹,花正明,無為而治,心隨氣定。天地無極,氣無常,順其自然,無所不達。

現代日本語

根のない木に、明るく光る花が咲く。
何もせずに治まり、心は気の流れに従って静まる。
天地には限りがなく、気は常に変化している。
自然に従えば、行き着けぬところはない。

解釈

この詩は、「無為自然」「心気の調和」「天地の無限性」「順応による達成」を通して、道の在り方を説いています。
【1】無根樹,花正明(むこんじゅ はなまさにあきらかなり)
 根のない木に咲く明るい花は、内なる智慧や洞察の象徴。不安定な中でも、光を放つことができる心の明るさを示します。
【2】無為而治,心隨氣定(むいにしておさまり こころはきにしたがいてさだまる)
 意図的に操作せずとも、すべては自然と整う。心は気の状態に調和し、静まり落ち着いていく——まさに「無為自然」の核心です。
【3】天地無極,氣無常(てんちむきょく きはむじょう)
 天地には果てがなく、気は常に動いて止まることがない。これを理解すれば、「固定観念に縛られず、変化に適応する」ことが自然に身に付きます。
【4】順其自然,無所不達(そのじねんにしたがえば いたらざるところなし)
 自然の流れに身を任せれば、どこへでも到達できる。無理に抗わず、変化と一体になることで、すべては達成されるという教えです。

太極拳との関連解釈

第42首は、太極拳における「無為自然」「心気一致」「変化への適応」「到達の自由」などの本質的な修養を語っています。
【1】無根樹,花正明:心に光をともす修練の成果
 心の中の明るさは、套路の反復や内観によって育まれます。型に囚われずとも、智慧の花が咲く段階を象徴しています。
【2】無為而治,心隨氣定:力まず整う太極の境地
 太極拳において「力を用いずに制する」境地は、まさに「無為而治」。心は気の流れと一致し、動きは自然に導かれます。
【3】天地無極,氣無常:陰陽の転化と循環の理解
 状況や相手の動きは常に変わる。これに気を合わせて調和することで、無理のない対錬や応用が可能になります。
【4】順其自然,無所不達:理に従うことで自在になる
 無理に「勝とう」「形を守ろう」とせず、自然の原理に従えば、どんな状況にも柔軟に対応できる。これが「太極の自由」です。

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