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写意画・無根樹100首-第41首#469

¥85,000 (税込)

この作品は、作者によってオリジナルに描かれたCGグラフィックによる写意画を、木枠の専用キャンバス地にUVインクを高品質に吹きつけて、絵画に相当するような質感にプリントしたキャンバス作品です。このキャンバス作品が本写意画の一点物の原画となります。絵には作者の直筆サインと、キャンバス地裏にはシリアル番号が記載され、「原画証明書」が付属します。詳しくはメニューから「仕様・一点だけの絵」をお読みください。
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・メニューから、「写意画について」、「仕様・一点だけの絵」、「キャンバスサイズ」のご案内をよくお読みください。・掲載画像は作者がオリジナルで描いたCG画像のサムネイルです。本作品は、このオリジナルのCG画像をキャンバス作品に仕上げており、実際の作品の質感は、キャンバス地に描かれた絵画様になります。色味もできる限りオリジナルのCG画像に忠実に仕上げていますが、掲載画像の色味と異なる場合があります。また、掲載画像もモニター環境により実際の色味と異なる場合がありますので、ご了承ください。・本商品は一点物のため、返品・交換はお受けしておりません。あらかじめご了承の上、ご注文ください。・国内への配送料は全地域無料です。ご注文からお届けまで、1週間から2週間程度のお時間を頂いています。海外への配送については国際配送料が必要です。メニューより「配送について」を詳しくお読みください。

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商品コード: 100-041469 カテゴリー: , ,
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 無根樹の詩には、天地との調和、陰陽の循環、無限の可能性を秘めた「根源的な力」が表現されています。
 この絵は、中国の武当山に代々伝統的に伝わってきた、符図として観念を写意した写意画で、行気(ぎょうき=気の流れ)によって、観念化された意が画面に宿る技法にて描きます。
 道(タオ)の世界には、「符図(ふず)」と呼ばれる霊的・象徴的な図像があります。
 これは一種の呪符でありながらも、単なる宗教道具にとどまらず、写意的に描かれた霊的絵画で、観る者の精神面に直接働きかける精神感応的な美術としての力を持っています。
 そのため、古来より多くの人々が、不老長寿、健康、吉祥、家庭の調和などを願い、こうした道家的写意画や符図を自宅や書斎、寝室に飾ってきたのです。絵を見ることは、単に美を愛でるのではなく、生活に「道」の気配を招き入れ、心身を調律するための行いとされていました。
 このように写意画は、単なる絵画表現にとどまらず、人の精神・生活・宇宙との調和を媒介する芸術です。
 この写意画は、「目で見るもの」ではなく「心で感じるもの」です。
 それは道(タオ)と通じ、自然の気と共鳴し、観る者の内面を静かに動かす力を持ちます。
 符図や写意画は、古より今に至るまで、”人の魂に語りかける「霊なる絵」”として息づいているのです。
 下記にこの写意画の意となる「哲理詩」無根樹の原文と、現代日本語訳とその解釈を添えておきましたので、是非お読みください。
 ※無根樹の作者「張三丰(1247年〜?)」は、太極拳を確立した人物としても有名で、太極拳にもこの無根樹を適用しました。補足として、武当山に伝わってきた太極拳との関連解釈も記載しておきました。

無根樹・第41首

原文

無根樹,花正青,心隨氣動,無礙無阻。陰陽協和,氣順如水,知行合一,無欲無求。

現代日本語

根のない木に、青い花が咲く。
心は気の流れとともに動き、何の障害もなく巡る。
陰と陽が調和し、気は水のように滑らかに流れる。
知と行いが一体となり、欲も求めもない境地に至る。

解釈

この詩は、「心と気の一致」「陰陽の調和」「知行合一」「無欲の境地」といった、心身と宇宙の調和を表現しています。
【1】無根樹,花正青(むこんじゅ はなまさにあおなり)
 青い花は静けさと深い知性の象徴。根のない木に咲くその姿は、不安定の中にあっても静かな気を保ち、自らの道を咲かせることを意味します。
【2】心隨氣動,無礙無阻(こころはきにしたがい さわりなくとどこおりなし)
 心が気とともに動けば、行動には滞りがなくなる。これは意と気の一致による自然な働きであり、「無為の行」の核心です。
【3】陰陽協和,氣順如水(いんようきょうわし きはみずのごとくじゅんず)
 陰陽のバランスがとれていれば、気は水のように滑らかに流れる。気の流れが円滑で意識的でない状態を示しています。
【4】知行合一,無欲無求(ちこうごういつ むよくむぐ)
 知り得たことを即実行し、そこに欲望や執着がなければ、真の「道」が体現される。知と行の一致が太極の悟りをもたらします。

太極拳との関連解釈

第41首は、太極拳修練における「心と気の一致」「気の流れの円滑化」「陰陽調和」「実践と理解の融合」を教えています。
【1】無根樹,花正青:静けさと内面的完成
 青は肝・木・春の象徴であり、発展と法則を表します。心と気の深さが青い花となって現れるという比喩です。
【2】心隨氣動,無礙無阻:意と気の一致
 心が意を導き、意が気を導けば、体は自然に動き、技には滞りがなくなる。これは「意到気到、気到力到」の要諦です。
【3】陰陽協和,氣順如水:剛柔の転化と滑らかさ
 動静・虚実・剛柔の転換がうまくいけば、動きに無駄がなく、気はまさに水のように滑らかに流れます。対錬などでの理想の状態です。
【4】知行合一,無欲無求:修養の完成形
 知れば、身体がそれをすぐに体現することが真の修練です。欲や執着を離れることで、太極拳は「技」から「道」へと昇華します。

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