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写意画・無根樹100首-第40首#525

¥85,000 (税込)

この作品は、作者によってオリジナルに描かれたCGグラフィックによる写意画を、木枠の専用キャンバス地にUVインクを高品質に吹きつけて、絵画に相当するような質感にプリントしたキャンバス作品です。このキャンバス作品が本写意画の一点物の原画となります。絵には作者の直筆サインと、キャンバス地裏にはシリアル番号が記載され、「原画証明書」が付属します。詳しくはメニューから「仕様・一点だけの絵」をお読みください。
▶キャンパスサイズは下記よりご指定ください。
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・メニューから、「写意画について」、「仕様・一点だけの絵」、「キャンバスサイズ」のご案内をよくお読みください。・掲載画像は作者がオリジナルで描いたCG画像のサムネイルです。本作品は、このオリジナルのCG画像をキャンバス作品に仕上げており、実際の作品の質感は、キャンバス地に描かれた絵画様になります。色味もできる限りオリジナルのCG画像に忠実に仕上げていますが、掲載画像の色味と異なる場合があります。また、掲載画像もモニター環境により実際の色味と異なる場合がありますので、ご了承ください。・本商品は一点物のため、返品・交換はお受けしておりません。あらかじめご了承の上、ご注文ください。・国内への配送料は全地域無料です。ご注文からお届けまで、1週間から2週間程度のお時間を頂いています。海外への配送については国際配送料が必要です。メニューより「配送について」を詳しくお読みください。

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商品コード: 100-040525 カテゴリー: ,
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 無根樹の詩には、天地との調和、陰陽の循環、無限の可能性を秘めた「根源的な力」が表現されています。
 この絵は、中国の武当山に代々伝統的に伝わってきた、符図として観念を写意した写意画で、行気(ぎょうき=気の流れ)によって、観念化された意が画面に宿る技法にて描きます。
 道(タオ)の世界には、「符図(ふず)」と呼ばれる霊的・象徴的な図像があります。
 これは一種の呪符でありながらも、単なる宗教道具にとどまらず、写意的に描かれた霊的絵画で、観る者の精神面に直接働きかける精神感応的な美術としての力を持っています。
 そのため、古来より多くの人々が、不老長寿、健康、吉祥、家庭の調和などを願い、こうした道家的写意画や符図を自宅や書斎、寝室に飾ってきたのです。絵を見ることは、単に美を愛でるのではなく、生活に「道」の気配を招き入れ、心身を調律するための行いとされていました。
 このように写意画は、単なる絵画表現にとどまらず、人の精神・生活・宇宙との調和を媒介する芸術です。
 この写意画は、「目で見るもの」ではなく「心で感じるもの」です。
 それは道(タオ)と通じ、自然の気と共鳴し、観る者の内面を静かに動かす力を持ちます。
 符図や写意画は、古より今に至るまで、”人の魂に語りかける「霊なる絵」”として息づいているのです。
 下記にこの写意画の意となる「哲理詩」無根樹の原文と、現代日本語訳とその解釈を添えておきましたので、是非お読みください。
 ※無根樹の作者「張三丰(1247年〜?)」は、太極拳を確立した人物としても有名で、太極拳にもこの無根樹を適用しました。補足として、武当山に伝わってきた太極拳との関連解釈も記載しておきました。

無根樹・第40首

原文

無根樹,花正赤,四海皆春,萬物長生。陰陽相濟,氣運悠遠,人生無常,行者無求。

現代日本語

根のない木に、赤い花が咲く。
四つの海すべてに春が訪れ、万物は永らえ生き続ける。
陰と陽が互いに助け合い、気は果てしなく巡る。
人生は無常であるが、道を歩む者は何も求めない。

解釈

この詩は、「調和の中にある生命力と無常観」、そして「求めぬ心の自由」を象徴しています。
【1】無根樹,花正赤(むこんじゅ はなまさにあかなり)
 根のない木に咲く赤い花は、情熱や生命力、または瞬間の美を象徴します。儚さの中に燃えるような力があることを暗示します。
【2】四海皆春,萬物長生(しかいみなはる ばんぶつちょうせい)
 春が世界に満ち、万物が活き活きと長く生きる様子。大調和の時代、自然の循環において命が養われることを意味します。
【3】陰陽相濟,氣運悠遠(いんようあいすけあい きうんゆうえん)
 陰陽が互いに補い合い、気の流れは果てしなく続く。太極の核心である陰陽のバランスが調和の根幹であると説いています。
【4】人生無常,行者無求(じんせいむじょう ぎょうじゃもとめず)
 人生は常ならぬものであるが、修練者は何も求めず、ただその流れを受け入れ歩み続ける。求めないことで自由が得られます。

太極拳との関連解釈

第40首は、太極拳における「生命力・調和・無常・求めない心」の修練姿勢を描いています。
【1】無根樹,花正赤:瞬間の力と命の輝き
 赤は火・心・命の象徴。不安定な環境下でも全力で咲く花は、修練の瞬間瞬間に起こる意の強さを象徴します。
【2】四海皆春,萬物長生:和気と養生の境地
 春は生のエネルギー、太極拳では「養生」の原理に通じます。動作を通じて生命の流れと調和し、健康を長く保つことが目指されます。
【3】陰陽相濟,氣運悠遠:対極の調和と持続する流れ
 太極拳は陰陽の理を身体で体現する芸道。押し引き、剛柔、動静の転化によって、流れは中断せず悠々と続きます。
【4】人生無常,行者無求:変化を受け入れ、求めぬ心で臨む
 勝敗・上達・評価を追わず、ただ稽古に専念する。これが「無求の境地」であり、結果として最も深い道に至る姿勢です。

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