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写意画・無根樹100首-第78首#480

¥85,000 (税込)

この作品は、作者によってオリジナルに描かれたCGグラフィックによる写意画を、木枠の専用キャンバス地にUVインクを高品質に吹きつけて、絵画に相当するような質感にプリントしたキャンバス作品です。このキャンバス作品が本写意画の一点物の原画となります。絵には作者の直筆サインと、キャンバス地裏にはシリアル番号が記載され、「原画証明書」が付属します。詳しくはメニューから「仕様・一点だけの絵」をお読みください。
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・メニューから、「写意画について」、「仕様・一点だけの絵」、「キャンバスサイズ」のご案内をよくお読みください。・掲載画像は作者がオリジナルで描いたCG画像のサムネイルです。本作品は、このオリジナルのCG画像をキャンバス作品に仕上げており、実際の作品の質感は、キャンバス地に描かれた絵画様になります。色味もできる限りオリジナルのCG画像に忠実に仕上げていますが、掲載画像の色味と異なる場合があります。また、掲載画像もモニター環境により実際の色味と異なる場合がありますので、ご了承ください。・本商品は一点物のため、返品・交換はお受けしておりません。あらかじめご了承の上、ご注文ください。・国内への配送料は全地域無料です。ご注文からお届けまで、1週間から2週間程度のお時間を頂いています。海外への配送については国際配送料が必要です。メニューより「配送について」を詳しくお読みください。

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商品コード: 100-078480 カテゴリー: , ,
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 無根樹の詩には、天地との調和、陰陽の循環、無限の可能性を秘めた「根源的な力」が表現されています。
 この絵は、中国の武当山に代々伝統的に伝わってきた、符図として観念を写意した写意画で、行気(ぎょうき=気の流れ)によって、観念化された意が画面に宿る技法にて描きます。
 道(タオ)の世界には、「符図(ふず)」と呼ばれる霊的・象徴的な図像があります。
 これは一種の呪符でありながらも、単なる宗教道具にとどまらず、写意的に描かれた霊的絵画で、観る者の精神面に直接働きかける精神感応的な美術としての力を持っています。
 そのため、古来より多くの人々が、不老長寿、健康、吉祥、家庭の調和などを願い、こうした道家的写意画や符図を自宅や書斎、寝室に飾ってきたのです。絵を見ることは、単に美を愛でるのではなく、生活に「道」の気配を招き入れ、心身を調律するための行いとされていました。
 このように写意画は、単なる絵画表現にとどまらず、人の精神・生活・宇宙との調和を媒介する芸術です。
 この写意画は、「目で見るもの」ではなく「心で感じるもの」です。
 それは道(タオ)と通じ、自然の気と共鳴し、観る者の内面を静かに動かす力を持ちます。
 符図や写意画は、古より今に至るまで、”人の魂に語りかける「霊なる絵」”として息づいているのです。
 下記にこの写意画の意となる「哲理詩」無根樹の原文と、現代日本語訳とその解釈を添えておきましたので、是非お読みください。
 ※無根樹の作者「張三丰(1247年〜?)」は、太極拳を確立した人物としても有名で、太極拳にもこの無根樹を適用しました。補足として、武当山に伝わってきた太極拳との関連解釈も記載しておきました。

無根樹・第78首

原文

無根樹,花正深,氣合神凝性自沉。陰陽交泰無罣礙,太極之理貴虛心。

現代日本語

根のない木に、花は深く咲いている。
気と神が一体となれば、本性は自然と静かに沈む。
陰と陽が交わり調和すれば、何ものにも妨げられない。
太極の理は「虚心」を貴び、自然と道に通じていく。

解釈

この詩は、「深い融合」と「無為の境地」を説いています。
無根樹という不安定さの中でも、静かに咲く深い花は、精神の凝集と純粋さの象徴です。
【1】無根樹,花正深(むこんじゅ はなまさにふかくさく)
 根のない木に咲く深い花は、目に見えぬ奥深さと静けさを象徴します。浅く咲くのではなく、精神の深みから生まれる美しさを表しています。
【2】氣合神凝性自沉(きあいしんぎょうして せいしぜんにしずむ)
 気と神(精神)が融合すれば、性(本性)は自然に静まり、澄んでいきます。心が騒がず、落ち着いた状態に入ることを表しています。
【3】陰陽交泰無罣礙(いんようこうたいして けいげなく)
 陰と陽が完全に調和すると、心にも現象にも妨げはなくなります。あらゆる流れが円滑に進み、滞りがありません。
【4】太極之理貴虛心(たいきょくのことわり きょしんをたっとぶ)
 太極の教えにおいては、「虚心」——つまり心に執着がなく、何もとどめない状態が最も重要です。真の理は、空の心に宿ります。

太極拳との関連解釈

第78首は、太極拳における「精神の沈静と無為の重要性」を明確に示しています。
【1】無根樹,花正深:内面的深まりと静けさの表現
 太極拳の動きは見た目の美しさだけでなく、内側の静けさと深さに価値があります。無根樹に咲く深い花は、まさに修練によって得た沈静の象徴です。
【2】氣合神凝性自沉:内功と神の統一
 気と神(しん)が一致することで、身体と精神が一体となります。これは太極拳において「内外合一」と呼ばれる高度な境地です。
【3】陰陽交泰無罣礙:流れるような調和動作
 太極拳の動作は陰陽の交替によって構成されており、それが完全に調和すると、力みによる妨げが一切なくなります。無駄のない滑らかな動きが生まれます。
【4】太極之理貴虛心:無為であることの価値
 太極拳の真髄は「無為」にあります。型に囚われず、心を空に保つことで、自然と動きが生まれ、相手の力を導いていくことが可能になります。

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